日本企業とキャッシュ

皆さんこんばんは。
今日は企業の現預金についての話です。


日本企業は海外企業と比較して負債が少なく、現預金比率が高く、そのためROEが低くなりがちです。


日本人は貯金好きだからと結論付ける事もできますが、少々イメージありきの結論になりそうです。
私は日本企業が現預金を厚く持つのは、実はそうせざるを得ない理由があるからだと思っています。
企業の現預金に関する持論を次の3つの視点から説明したいと思います。


1. 貸し剝がしの恐怖(企業目線)
企業の負債には短期借入金と長期借入金の二つがあります。
ですが、長期といっても一年程度で、毎年新たに借入を起こしている事があります。


そのため、業績の悪化が続くと翌年の運転資金を借りられない恐れが出てきます。
このリスクを避けるために、有利子負債を減らそうとするわけです。
また、現預金が多いほど財務が安定するため、貸し剥がしに会うリスクが減ります。


2. 不良債権の恐怖(銀行目線)
やはりバブル崩壊とリーマンショックの恐怖から、日本の銀行は融資を控えています。
よほどの大企業でなければ貸せない、財務がしっかりしていなければ貸せない。
こんな現状が日本の銀行にはありそうです。


銀行員もサラリーマンですから、わざわざ融資をしてリスクを負いたくないという人もいるはずです。
融資で失敗して出世街道を外れるぐらいなら、金融商品でも売って安全に儲けようと考えるのは、
ある意味自然な事なのでしょう。


3. 日本銀行の悪習
現金を預けてくれたらお金を貸してくれるという話、聞いた事ありますか?


銀行からしてみれば、当座預金をしてくれて、しかも現金の動きが分かれば経営が順調かどうか分かります。
これほど楽な事はないですよね。
お金を借りる為にも現預金を作る必要がある、残念ながらこれが日本の現状なのだと思います。



以上の3つの理由から、日本企業は現預金を多くしているのだと思います。

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